インストラクター ポール・ディマテース先生の手記より
≫ 視覚障害者クラス場所&時間割
誠道空手の視覚障害者クラスは1989年2月13日、本部道場より1ブロックも離れていない
アソシエーテッド・ブラインド・ビルディング/Associated Blind Building (TAB)の講堂で初めてクラスが開始されました。
生徒達は空手というものを全く知りませんでした。最初の二時間のクラスが終わって私は気づきました。それは彼らは決してあきらめずとても忍耐力が
あるということです。バランスと柔軟性はとても乏しく、生徒六人全員に前屈立ちをさせるのに45分もかかりました。視覚なしでは蹴りのバランスも突きも
非常に難しいのです。しかしながら彼らが見せてくれた確固たる強い精神は、これから私が空手を続けていくうえでいつも思い出すものとなるでしょう。
![]() |
| 片足で立って練習に励んでいる、視覚障害者のクラス |
事の始まりはプログラム開始よりさらに数年さかのぼります。私は1978年から誠道塾で稽古をはじめましたが、あんなに多くの目の不自由な方々が TABに出入りしているとは思いもよりませんでした。ある日私はTABの近くにある店で、稽古仲間のデイビッド・コーエン氏と彼の奥さんと一緒に 朝食をとっていました。そして彼が自分の家の近くに目の不自由な方がいること、また視覚障害者の人たちに水泳を教えていることを聞きました。 彼の話にとても感動し、その日以来TABのことが頭から離れませんでした。自分もいつか何かをしたいと思っていました。そんな思いが頭の中にある にもかかわらず一体何をすればよいのか、なかなか思い付きませんでした。空手のことはいつも頭に浮かんでいましたが、その思いはいつもすぐ消えて しまうのです。「視覚障害者の人に空手を教えるなんて不可能だ。誰が本気にするものか」と。多分自信がなく、こんな責任を引き受ける 勇気がなかったのでしょう。
それから約二年後、デイビッドは他界しました。彼の死は私に勇気とやる気を起こさせました。1988年の終わりごろ、私は中村会長とTABに
自分の考えを話してみました。緊張していた自分に会長は多大な励ましをくださり、またTABも私の考えに賛同してくれました。
そしてついに4ヶ月後、トライアルプログラムが始まったのです。
![]() |
| 三戦型の稽古 |
あれから10年後の今もこのプログラムは大成功しています。数匹の盲導犬が道場のわきに座っていたり、白い杖を持った盲人の道衣姿を見るのは 見慣れた光景となりました。1995年、TABで最初のブラックベルト(初段)が出ており、また4人の熱心な茶帯がそのあとに続いています。 数年来生徒たちの成長は信じられないほどで、それは私の人生観を大きく変えるものとなりました。
誠道塾の生徒たちの中には、自分の稽古や個々のことは後回しにしてでもTABで空手を教えている人がたくさんいます。 彼らのサポートによってプログラムをますます充実していきました。ロクサン・ブラッツ先生もそのうちの一人で、彼女は多くの自分の時間や労力を このプログラムに費やしており、彼女のサポートなしではこんなに長くは続かなかったでしょう。また、アシスタントのペギー・エバーバックや ジョー・シェリーの助けはいつも心強いです。そして何よりも常に貴重なアドバイスを下さり、変わることのない熱意で支えてくださる中村会長に とても感謝しています。
最後にデイビッド・コーエンに捧ぐ:私たちTABプログラムは、あなたの寛大な精神とその名誉をたたえます。
「一波動 万波生」
詳細は、本部デスク、またはSensei Boris Kupermanまでお問い合わせ下さい。
視覚障害者クラススケジュール
インストラクター: Boris先生| 月曜日 | 6:00 pm - 7:30 pm | Visions |
| 水曜日 | 5:00 pm - 6:00 pm 組手 (先生Chris) |
本部 |
| 6:00 pm - 7:30 pm | Visions |
|
| 木曜日 | 4:30 pm - 6:00 pm | Visions |
| 土曜日 | 12:00 pm - 1:00 pm | 本部 |
視覚障害者クラスは、本部またはVisionsにて行われます。昇級・昇段試験後のメークアップクラスは、場合によりVisionsで 一クラス以上とる事が必要とされます。その際には、15分前に到着して頂けますよう宜しくお願い致します。

